ミニマムな国。IT先進国エストニアとは?
世界にものすごいIT化が進んでいる国があります。その名もエストニアという国でバルト三国の一つの国です。
このエストニアですが、あらゆるIT化が進んでるおかげで国自体がもはやミニマリストになっています。
今回はそんなエストニアの社会事情がどうなっているのかお伝えします。
- 1.エストニアはどこにあるのか
- 2.スタートアップ企業が多い
- 3.キャッシュレス社会
- 4.国民に与えられるIDカードは個人情報が集約
- 5.行政サービスの99%がインターネットで行える
- 6.ペーパーレス社会
- 7.外国人が電子国民になれる
- まとめ エストニアは国自体がミニマリストである
1.エストニアはどこにあるのか
まずエストニアはどこにあるのかというと、ヨーロッパの北の方にあります。
バルト三国の一つであり具体的な位置はフィンランドに近く、ロシアの首都モスクワから西に行った所にあります。
首都はタリン、通貨はユーロ、公用語はエストニア語ですが英語でも十分に通じる様子。
人口は134万人と少なく、日本の神戸市の人口とだいたい同じぐらいです。
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2.スタートアップ企業が多い
エストニアにはスタートアップ企業が多く、会社組織が非常にミニマムです。そのため一人一人のスキルも高く優秀な人が多いです。
皆さんが会社等で使ってる「Skype」も実はエストニアのスタートアップ企業から産まれました。そんなお国柄なのかプログラミング教育には非常に力を入れてる国です。
IT関係の仕事をしてる方はぜひ一度行ってみたい所ですよね。
3.キャッシュレス社会
IT先進国であるおかげかほぼ現金が存在しません。殆どの人が銀行口座に紐付いたデビットカードを使い支払いをします。
お店側も殆どキャッシュレスに対応してるため現金を持ち歩かずに国民も多いです。国民が支払った情報はインターネット上に集約され集計が容易です。
そのため会計士や税理士が存在しない国になっています。日本からエストニアに来た人は衝撃的なのではないでしょうか。
4.国民に与えられるIDカードは個人情報が集約
日本でいうマイナンバーカードに当たるものです。残念ながら日本のマイナンバーカードは失敗作に終わっていますがエストニアの場合は違います。
エストニアのIDカードは「運転免許証」「健康保険証」「銀行のカード」「病院の診察券」「電車の定期券」などあらゆる個人情報が集約されてます。
そのため低コストであり、国民の財布の中身事情にも貢献しミニマムでスッキリしています。
5.行政サービスの99%がインターネットで行える
行政サービスの99%がインターネットで行えるため、わざわざ市役所に足を運ぶ手間が殆どありません。
企業登録、税申告、出生届け、移転届け等あらゆる手続きがオンラインで済ますことができます。
残り1%の電子化されてない手続きは結婚・離婚届けと不動産売却だけです。日本だとこれらの手続きがものすごく遅れていて市役所に足を運ばなくてはなりません。
6.ペーパーレス社会
エストニアは高度なペーパーレス社会です。大学の講義もペーパーレスで進められて学生はタブレットを持ち込みデータで課題を提出することも殆どです。
それに印鑑という文化もありません。署名に関しても電子署名で済ませて簡素化されています。
また、政府の業務も電子化によって効率化されていて議事録は翌日にwebで国民に向けて開示されています。
7.外国人が電子国民になれる
エストニアが2014年に始めたプログラムとしてe-Residencyというものがあります。
これは実際にエストニアに住めるわけではありませんが、エストニアの行政サービスを外国の方でも使えるサービスです。
これによって世界中からオンラインで起業できる環境になっています。それにより世界全体を活性化させようとしています。もちろん非住居者なので住民税は発生しません。
メリットはリモートで会社を経営することができ、会社登記から契約書のデジタル署名、銀行口座開設までオンラインで簡潔させることができます。
中には最短で会社を18分で作った人がいます。また、会社の規模も問わないため1人からでも設立できます。
e-Residencyは以下のサイトから申請することが可能です。英語のサイトですが自信がある人は自力でGoogle翻訳等を活用して進めてみましょう。
まとめ エストニアは国自体がミニマリストである
世界にはこんなに凄い国があるというのを知って頂くだけで視野が広がります。エストニアはミニマリストにとって最適な国なのではないでしょうか。
政府自体が効率化に熱心であり、IT教育も高く何よりも日本が遅れてる行政サービス手続きも楽です。
そして幸運なことにエストニアはe-Residencyという電子住居プログラムを提供してくれてます。
それによって自国で起業が難しい、面倒くさい場合にエストニアで起業すればブログを作るように簡単にできてしまいます。
なのでミニマリスト起業家になりたい人にはとてもオススメのプログラムです。注意点としては自力で英語を勉強する必要があります。
ですが、こんな素晴らしいシステムがあるのなら英語の勉強も苦にならないはずです。そして今の時代を生き抜くのにe-Residencyは利用してみる価値が大いにあります。